妊娠中によくある症状は?
更新日:7月12日
妊娠中の腰痛 |
妊娠中はお腹が大きくなって短期間で体重が増加します。そのため、身体のバランスは崩れやすくなってしまいます。
大きくなったお腹を支えるために、身体の重心は後方に移動します。つまり、上半身を反らせてバランスをとるようになるわけです。この状態は反り腰を強調することになってしまい腰痛が出現しやすくなります。
また、妊娠中にはリラキシンと呼ばれる女性ホルモンが靭帯や関節をゆるめるため、骨盤周りの靭帯や関節が弱くなり周りの筋肉がいつも以上に頑張ってしまうことも余計に腰痛を悪化させる一因です。
坐骨神経痛も妊娠中に多い症状です。腰が反ることで椎間板や関節に負担がかかり、腰から出ている坐骨神経を圧迫して痛みが出るのです。
痛みが出ると、無意識にかばってしまいます。身体はどちらかに傾いてしまうので、また別の場所に負担がかかり痛みが広がるという悪循環に陥ります。
妊娠中の腰痛 |
妊娠中には首肩コリや背中のハリ感を訴える方も非常に多いです。
一番の原因は大きくなったお腹による姿勢の変化です。腰を反らせた状態が続くため、頭の位置は正常よりも前方に移動してしまいます。
そうなると頭の重さは首の骨で支えるというよりも首から肩についている筋肉で常に支えている状態になってしまうのです。この状態が続くことにより、首や肩のコリ・痛みの原因となります。
異常な背骨のカーブは大切な背骨の柔軟性を失わせてしまいます。背骨の動きが悪くなり固まってしまうことで、周囲の筋肉まで広範囲に緊張してしまいまうのです。
妊娠中の腰痛 |
お腹が大きくなることで妊娠線のように皮膚だけでなく腹筋も伸びてしまいます。
伸ばされてしまった腹筋の代わりに酷使されるのが、お腹の奥にある腸腰筋というインナーマッスルです。この筋肉が無理をしてしまい緊張状態が続くと足の付け根にも痛みが出てきてしまいます。これは、この筋肉が腰から股関節の内側にまでついているからです。
また、すべての腰椎にもくっついている筋肉ですので、緊張すると腰椎への圧力が高まります。となると、ささいな日常生活での負担であっても腰にとっては非常に大きな負担となってしまうのです。
Comments